毎日食洗機を使っていても、食洗機の仕組みまではあまりご存知ない方も多いのではないでしょうか。
人が手洗いで使うお湯は熱くても40℃前後ですが、短時間で油汚れを取り除く食洗機が使用するお湯の温度は60～80℃もあり、手洗いよりも強い水流で一気に汚れを洗い流します。そのため熱に弱い素材は食洗機で洗うことが出来ないのです。
また、洗浄作用が優れている食洗機用洗剤には手洗い洗剤には入れられない殺菌・除菌効果の高い成分や酵素が含まれています。この洗剤の成分が素材によっては変色や酸化を引き起こしてしまうことがあり、食洗機で洗うことが出来ない素材もあるのです。

アルミ

食洗機で洗えないものの代表格がアルミです。
鍋に使われていることが多いアルミは食洗機用洗剤に含まれているアルカリ性や、洗浄・乾燥時の熱の影響を受けやすいため、食洗機で洗ってしまうと黒ずんだり白っぽくなってしまいます。
アルミと似ているステンレスは食洗機で洗うことができるため、お鍋を洗う時は使われている素材を確認するようにしましょう。

鉄製・テフロン(フッ素)加工のフライパン

スキレットなど鉄製のフライパンは洗浄する分には問題ありませんが、食洗機用洗剤の高い洗浄力によって汚れと一緒に油膜まで取り除いてしまうため、再び使う際には油引きが必要になります。
また、食洗機用洗剤にアルカリ性や研磨剤が含まれているとテフロン(フッ素)加工が剥がれやすくなってしまいます。テフロン加工のフライパンの中には食洗機対応のものもあるため、購入時に食洗機に対応しているか確認するようにしましょう。

金・銀・錫器

カトラリーや食器の一部装飾に含まれている金・銀・錫などは、食洗機用洗剤に含まれているアルカリ性や、洗浄・乾燥時の熱の影響を受けやすく、変色・酸化する場合があります。
また、和食器に施されている金彩・銀彩や釉薬で保護されていない上絵付けなどは 急激な温度変化に弱く、食洗機で洗浄すると変色したり、消えてしまう恐れがあります。

耐熱温度90℃未満のプラスチック容器

元々プラスチックは熱に弱いため、耐熱性でないプラスチック容器を食洗機で洗うと、変形・変色する恐れがあります。他にも耐熱性でないゴムパッキンなどは、熱による膨張・収縮により元の容器に収まらなくなったり、液漏れを起こす原因になることもあります。
また、耐熱性でないプラスチックが溶けて庫内にこびりつき、食洗機が故障してしまうトラブルも多く発生しています。
プラスチック容器を洗浄する際は耐熱温度が90℃以上で食洗機対応か必ず確認するようにしましょう。

クリスタルガラス

ワイングラスなどに使用されているクリスタルガラスも食洗機では洗ってはいけない素材として有名です。
クリスタルガラスに含まれている酸化鉛という成分が食洗機用洗剤のアルカリ性と反応してガラスが白く曇ったように変色してしまいます。
また、クリスタルガラスは温度変化や衝撃にも弱いため高温高圧のお湯で洗浄すると、食洗機内で割れてしまう恐れがあります。

木製食器や木製のまな板

お椀やまな板に多い木製食器も食洗機で洗うことは推奨されていません。
水分を含んだ木材を短時間で高温乾燥させると、ひずみやひび割れ、変形などの原因となります。
傷があった場合はその傷が広がってしまい割れてしまう恐れもあります。
また、食洗機の熱や強い水流、食洗機用洗剤によって木製食器に含まれている木の油分や塗装が剥げてしまうこともあります。特に漆器は温度変化にも弱いため食洗機では洗わないようにしましょう。

軽い小物・小さい小物

お弁当用のシリコンカップやベビー用品など、軽くて小さい小物は食洗機洗浄の強い水流で飛ばされてしまうため破損したり、他の食器にぶつかって傷をつけてしまうことがあります。
特に食洗機カゴをすり抜けてしまうような小さい小物は、ヒーター部分に落ちてしまうと溶けたり焦げたりする他、食洗機自体の故障の原因にもなります。
市販の食洗機用小物入れを使うか、小物専用のカゴがある食洗機で洗うようにしましょう。

エコカナに遊びに来ませんか？

エコカナではパナソニックとリンナイの食洗機を展示しております。
スライドオープンとフロントオープンどちらの食洗機でも食器の出し入れや洗浄体験をすることができます。また、洗浄体験は普段ご自宅で使用している食器を持ち込んで頂くことも可能です。
ビルトイン食洗機にご興味をお持ちでしたら是非エコカナにご来館下さい。

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