こんにちは。エコカナリーダーの片山です。

暑さが厳しいこの季節、皆様いかがお過ごしでしょうか。

夏の料理は手早く済ませたいものですが、キッチンが快適であれば、料理の時間も楽しさが増しますね。

 

今回はビルトインガスコンロの「幅」と「バーナーピッチ」についてお話しします。

 

ビルトインガスコンロの「幅」とは、「天板の横幅」を指し、「幅60cm」と「幅75cm」の2種類があります。

そして、「バーナーピッチ」とは、ガスコンロの左右バーナー中央の突起「SIセンサー」の間隔を指ます。

 

一般的な「3口バーナー+グリル付き」のビルトインガスコンロの「バーナーピッチ」は、「30cm」「33cm」「35cm」「37cm」の4タイプがあり、コンロサイズにより下記のように分かれます。

 

・コンロサイズ60cm・・・「30cm」「33cm」

・コンロサイズ75cm・・・「33cm」「35cm」「37cm」

 

コンロピッチ「33cm」は、コンロ幅60cmにも75cmにも採用されているピッチなんですね!

 

そこで、エコカナでは、各バーナーピッチのコンロに大鍋と大きなフライパンを載せて、鍋同士の間隔と壁との間隔が変わることで調理性がどう変化するのかを検証してみました。

 

まず、「コンロ幅:60cm」×「バーナーピッチ:30cm」の場合です。

コンロ上のほとんどを鍋とフライパンでふさいでおり、とても窮屈な印象ですね。

また、左の鍋の取っ手がフライパン上にあります。

 

これでは鍋の取っ手が熱くなることはもちろん、フライパンで調理している料理の飛び散りで、鍋の取っ手や熱い取っ手を掴むためのミトンが汚れたり、熱い大鍋の熱を感じながらフライパンで炒め物することになります。

 

しかし幅60cmのコンロは壁との間に15cm以上のスペースがあるため、コンパクトなキッチンには適しており、スペースの有効活用ができます。

 

次に、「コンロ幅:60cm」×「バーナーピッチ:33cm」の場合を見てみましょう。

鍋とフライパンの間からトッププレートが見えてきました。

 

先ほどより鍋同士の間隔が少し広がり、少し使いやすくなります。

大きな鍋を移動したり、大きな鍋で茹で物をしている時に隣のフライパンで炒め物をする際も余裕ができ、調理のストレスが軽減されます。

 

バーナーピッチが2cm広くなると、バーナーが左右に1cmずつ広がるため、左壁と鍋の距離も1cm狭くなりますが、トッププレートと壁の距離は、バーナーピッチが30cmのコンロと同じく15cm以上のスペースがあるため、コンパクトなキッチンで大鍋調理をしたい方にはお勧めのサイズです。

 

また、「コンロ幅:75cm」×「バーナーピッチ:33cm」の場合は、幅60cmのコンロよりトッププレートと壁の間のスペースが7.5cm減り、反対側の作業スペースも7.5cm減るため、今まで置いていた物が置けなくなる可能性があります。

 

次に、「コンロ幅:75cm」×「バーナーピッチ:35cm」の場合を見てみましょう。

鍋とフライパンの間がまた少し広がり、さらに鍋とフライパンの両側のトッププレートが広がりました。

 

鍋とフライパンの間には余裕が生まれ、鍋の取っ手を持つ時の熱さや汚れもより気にならなくなります。

また、隣りの鍋の熱を感じながらの調理もより少なくなります。

 

コンロ幅が75cmになると、幅60cmのコンロよりトッププレートと壁の間のスペースと反対側の作業スペースが7.5cmずつ減りますが、「コンロピッチ:35cm」の機種の中には、トッププレート奥の排気口の両脇にスペースが生まれるため、次に使う調味料や食材の仮置きに利用できてとても便利です。

 

ただし、壁側のバーナーで調理する際が熱気が籠りやすくなるため、炒め物や揚げ物をする際は立つ位置に注意が必要です。

 

最後に、「コンロ幅:75cm」×「バーナーピッチ:37cm」の場合を見てみましょう。

鍋とフライパンの間がさらに広がり、大鍋とフライパンを同時に使用しても、安心して調理することができます。

 

こちらもバーナーピッチ35cmのコンロと同様に、機種によってはトッププレート奥の排気口の両脇にスペースが生まれるため、鍋の間隔もトッププレート上もどちらも余裕ができます。

 

ただし、壁側のバーナーで調理する際、これまでのバーナーピッチの中で一番熱気が籠りやすくなるため、炒め物や揚げ物をする際は壁に寄り過ぎないように立ったり、壁側では「付きっ切り調理」が不要な煮込み料理をするなどの、注意や工夫が必要です。

 

いかがでしたでしょうか。

「ガスコンロの『幅』と『バーナーピッチ』との関係なんて、考えたことなかった!」

という方もいらっしゃるかもしれません。

 

しかし、エコカナでは、コンロに鍋を置いてコンロ幅やバーナーピッチの確認をされる風景は日常茶飯事。それだけコンロ選びに真剣なお客様が多いように思います。

 

皆さんもコンロ選びの際は、ぜひ一度ショールームにお越しいただき、実際にお試しください。

スタッフ一同、皆さまのお越しを心よりお待ちしております。