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古き良き日本の文化「畳」を知る

畳とい草の魅力

近年の日本では住居も欧米化が進み、フローリング床が主流になりましたが、和モダンというスタイルがあるように畳を使った 和室が未だに人気があるのも事実です。古き良き日本の文化である畳も現代の流行に合わせて進化していてその種類も様々なものになりました。
今回はそんな日本人の住居と心に欠かせない「畳」の歴史や魅力についてご紹介いたします。


畳の材料、い草の持つ魅力とは

い草のリラックス効果

畳の原材料であるい草は「藺草」と書き、別名をトウシンソウといいます。
夏の時期に苗床から良い物を株分けして寒い時に植え付け、翌年の夏まで育てたのち、刈り取ります。
天然染土に漬け込む泥染めを行い、乾燥させることによって色・つやが増しい草特有の清々しい香りを引き出す事が出来ます。
い草に含まれる香りには科学的にも優れたリラックス効果、鎮静作用があると言われています。畳の上に寝転がっているだけで心落ち着くい草の香りは、 畳ならではの魅力ですね。


畳の種類

縁あり畳

縁あり畳

縁有り畳は一般的によく目にする、畳床、畳表、畳縁3つの構造から 作られている畳です。畳縁は素材や色・柄の種類が様々です。
格式高い寺社などでは、家紋を縁に入れた「紋縁」と呼ばれる畳を使っている所もあります。
また縁有り畳は敷き方にもいくつかルールがあります。 畳を長持ちされるためや、足を運びやすくする、などの理由もあってのことですが 縁の並びに意味を見出して祝儀や不祝儀に合わせて敷き方を変えるという、 行事や儀式を重んじる日本らしい習わしもあったそうです。


縁なし畳

縁なし畳

縁なし畳は一般的に半畳サイズ、または正方形で縁のない畳のことを指します。
琉球畳もこの縁なし畳に分類されますが、琉球畳は沖縄で栽培されている 七島イグサという強度のあるい草で畳職人さんが織る高級な畳です。
現在は普通のい草や化学繊維で編んだ「目積表」という畳がもっとも一般的で、琉球畳と比べて値段もリーズナブルです。色の濃淡が微妙に違う畳を敷き詰めた市松敷きという デザイン性の高い敷き方が人気です。


床の間用畳

床の間用畳

床の間には龍髭表(りゅうびんおもて)という畳が使われます。
龍髭表は床の間に壺や花瓶などを飾った後に焼け残りの色むらを出さなようにする為、 あらかじめ何日も天日にさらしてわざと赤みを際立たせてる特殊な畳です。
現在では床の間自体がなかったり、あっても畳を利用した床の間の数が 少なくなってしまったこともあり、生産するのに時間がかかる龍髭表は高級な畳とされています。


流行に合わせた畳のある和室の在り方

流行に合わせた畳のある家

現在では畳を使った和室をお部屋の一部に設けてお子様の遊び場にしたり、 お昼寝をするリラックススペースとして活用する方も増えてきました。
段差を設けた和室には掘りごたつを設置したり、ご高齢の方がいるご家庭では 畳を床に埋め込みバリアフリー化した和室なども好まれています。
近年では様々な色が選べるカラー畳や、原材料を化学繊維にすることで 軽くて洗える畳なども開発されており、畳の選択肢の幅が広がっています。


最後に

現代の畳

畳の心地良さは洋間が主流となった現代でも人気があり、今でも和室の需要はあります。
最近では手縫いで畳を作る職人さんは少なくなってしまいましたが、海外では日本の伝統職人芸が評価されているそうです。
畳は日本の大事な伝統文化。これから先も伝統を重んじつつ時代に合わせた畳との付き合い方を模索していきたいですね。
エコカナでは和室のリフォームも承っています。洋室を和室にしたい、お部屋にちょっとした和スペースを設けたいとお考えの方はお気軽にご相談ください。