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夏も健康に過ごすためにはじめる、熱帯夜の快眠方法

熱帯夜の快眠方法

真夏は夜も暑さが続いてなかなか寝付けないということはありませんか?
実は夏は四季の中でも体調不良になりやすい季節とされており、夏バテや体調不良の原因として食欲不振、自律神経の乱れ、そして睡眠不足があげられています。
人間が健康のために必要な睡眠時間は7~8時間と言われおり、寝つきが悪い夏は特に注意が必要です。
今回は夏場でも体調を崩さないように、蒸し暑い熱帯夜でも寝付き易くなるコツやアイテムをご紹介します。


寝苦しい原因は?快適な部屋温度と湿度の関係

寝苦しい原因

そもそも夏の寝苦しさの原因はなんでしょうか。
エアコンを使用しているのに暑い・寝苦しい場合は湿度が関係しているかもしれません。
体が眠りにつく時、大量の汗をかきます。この汗は体温調整をするためにかくものですが、湿度が高いとその汗が蒸発せず、体温調整がしにくくなりべたべたとした不快感を感じてしまいます。
夏の平均湿度はおよそ約70%、真夏日になれば室内の湿度が80%以上になることもあり、これが熱帯夜特有の蒸し暑さの要因とされています。


快適な室内温度と湿度で眠りやすい環境を作る

快適な室内温度と湿度

快適な睡眠をとるためには湿度が重要と言うことがわかりましたが、ではどのくらいの室温・湿度が過ごしやすいのでしょうか。
夏場の最適な室内温度は25~28℃の間、そして湿度は55~58%とされています。必要以上に室温を下げるよりも室内温度28℃・湿度50%代に保つ方が汗が蒸発し、自然と体感温度が低くなり眠りやすい環境にすることが出来ます。
寝苦しい時は室内の湿度にも気をつけて、エアコンの除湿運転(ドライ)を併用したり、除湿機を使用してみるようにしましょう。


エアコンは使わない扇風機派の人は風の通り道を意識しましょう

扇風機で風の通り道をつくる

エアコンと併用すると省エネ効果があるとされている扇風機ですが、エアコンが苦手で扇風機だけで毎年夏を凌いでいるという方も少なくないですよね。
扇風機を使う場合は部屋を閉め切るよりも、窓や扉を開けて風の通り道を確保する方が効果的です。
窓が2つ以上あって外の方が涼しい場合は、扇風機を片方の窓に向けてみましょう。室内の暖かい空気を押し出して気圧を変化させることで、外の涼しい外気が自然と室内に流れ込むようになります。また、2台の扇風機を対角線上に置き、その内の片方を天井へ、もう片方を床面に向けると、天井に溜まっていた暖かい空気が巡回され、部屋全体を涼しくすることが出来ます。


夏こそお風呂!眠る1~2時間前のぬるま湯入浴がおすすめ

夏こそ入浴がおすすめ

毎日暑いとお風呂に入るのが億劫になって湯船に入らずシャワーだけで済ませてしまっていませんか?
シャワーのみで入浴を済ませて冷房の効いている部屋に戻っていると、体が必要以上に冷えてしまい逆に眠りにくくなってしまいます。また、湯船に浸かった入浴の方が汚れや角質を洗い流せ、肌の保湿もしっかりできて美容にも良いとされています。
入浴をする時は就寝の1~2時間前に、40℃以下のぬるめのお湯に10〜15分間浸かるのがおすすめです。
ぬるめのお風呂にゆっくり浸かることで、副交感神経を優位にし、脳や身体をリラックスさせます。お風呂からあがって布団に入る頃には、体温がちょうどよい温度に下がり、自然と眠りやすくなるのです。


夏の熱帯夜対策に便利な安眠アイテムのご紹介

夏の寝具はリネン素材

リネン(亜麻)素材

寝つきが悪い時は、身の回りの寝具の素材にも注目してみましょう。
リネン(亜麻)はサラサラとした肌触りと、高い吸水・吸湿性と通気性の良さが特徴の素材です。
リネンは吸い取った水分を素早く外に発散することでカビや雑菌の繁殖を抑制します。また、リネンは天然素材の中では特に熱伝導率が高く、伸縮しにくい繊維には水に強く濡れると強度が増す特徴があります。そのためリネンで作った寝具はひんやりとして気持ちが良く、汗をかいても肌に張り付きにくいのです。
リネンはシワが寄りやすかったり、直射日光に当たると色あせするなど、扱いにくい部分もありますが、使い込めば使い込むほど布は柔らかくなり、使い手に馴染んでいきます。自分だけのリネンの寝具をぜひ使ってみて下さいね。


接触冷感マット

接触冷感シート(冷却マット)

お布団に敷くだけで涼しさを感じられる接触冷感のシートはもう夏の定番アイテムですね。
接触冷感性の生地で出来た敷きパッドは熱伝導性が高いため、触れるだけで肌表面の熱を吸い取り、ひんやりと冷たく感じることができます。
吸湿性も高い接触冷感シートですが、湿気がたまるとカビや嫌なにおいの原因になってしまいます。使用する際は簀の子と併用したり、通気性の良いリネンやレーヨン、ポリエステル素材の物を選ぶようにしましょう。


塩枕

塩まくら

塩サウナ・バスソルトなど、塩の血行促進効果は有名ですが実は塩には熱を吸収しやすいという特徴もあります。
普段から緊張やストレスを感じている方、高血圧の方は頭部に熱が溜まっていることが多く、熱が溜まると脳が興奮状態になり、寝ようとしても中々寝付けないことがあります。
塩まくらで頭部の熱を取ることで「頭寒足熱」状態になり、脳を落ち着けて眠りに入り易くすることが出来ます。また、塩の血行促進効果によって疲労回復や頭痛・肩こりの緩和も期待できます。
塩は湿気との結びつきが強いため長く使用していると硬化したり、べたべたしてしまうことがあります。裏表を交互に使用したり、使用後は天日干しをする等、細かなメンテナンスをして快適な睡眠に役立ててみて下さいね。


遮光カーテン

遮光カーテン

夏は日の出の時間が早く、時期や地域によっては4時前から日の出が始まる場所もあります。カーテンから漏れる光で目が覚めてしまい、十分に睡眠がとれないなんてことも…。
遮光カーテンを使えば光を遮断してぐっすり眠ることが出来るのはもちろん、太陽光からの熱を遮ることで室内温度の上昇を防ぐことも出来ます。
また、遮光カーテンは冷房効率を上げることもできます。冷房運転中にカーテンを閉めておくことで、遮光カーテンが室内と外気を隔てる壁になり、冷やした空気が窓から逃げることを防ぐことが出来ます。
遮光カーテンは涼しい室内環境を作る上でとっても便利なカーテンです!日中の採光にはレースカーテンを利用するようにしましょう。


いかがでしたか

工夫をして夏も快適な睡眠を

いかがでしたか。
暑い夏は寝つきが悪くなったり、眠りが浅くなってしまいがちですが、あまり冷房機器を多用するのは気が引けちゃいますよね。
今回紹介したコツやグッズを使えば、自然と過ごしやすい室温・体温にすることが出来て眠りやすくなります。
しっかりした睡眠をとることは生活習慣の改善や、夏バテ予防にも効果的!今年の夏も暑さに負けないよう、快適な睡眠環境を整えるようにしましょう。