火がつかない!火が途中で消えてしまう!ガスコンロのトラブルには冷静に対処しよう
ガスコンロの推奨使用年数は約10年~15年の間と言われていますが、使用頻度が多いガスコンロは寿命よりも早くトラブルや故障が発生しやすくなります。
故障をきっかけにガスコンロの交換を検討されてエコカナにご来館いただくお客様もいらっしゃいますが、現地調査をしたところ、ちょっとしたことでトラブルが解決できた場合もあります。
ガスコンロを長持ちさせるためにも、トラブルが発生したときはまずは落ち着いて解決策を試してみるようにしましょう!
ガスコンロの火が点かない
ガスコンロのトラブルの中でも、火が点かないというのは最も発生頻度が高いトラブルです。
また、点火不良の原因には人為的なミスも多くあるため、冷静に原因の解明と解決策を試してみてから修理や交換を検討するようにしましょう。
解決策1 電池を確認する(乾電池タイプのみ)
乾電池タイプのビルトインガスコンロは電池が切れていると点火することができません。
機種によっては電池交換をお知らせするランプがあり、ランプが点灯や点滅している場合は、電池交換を試してみましょう。 また、交換する電池はパワーもあって長期間使えるアルカリ乾電池がおすすめです。
電池の向きが間違っている場合も点火不良の原因になるので、+と-の向きが指定通りになっているかも確認しましょう。
電池の収納場所はどこ?
ビルトインガスコンロの操作部が片方1箇所の場合は、もう片方が電池ケースだったり、点火スイッチ下部につまみがあることも。左右両方とも操作部の場合は、どちらかの操作部カバーを外すと電池ケースがあることが多いです。
乾電池タイプのガスコンロには必ず、電池マークや電池切れを知らせるランプがあるのでそれを目印にしておくとわかりやすいです。
また、電池の収納場所は説明書に記載されています。悩んだ際は説明を確認するようにしましょう。
解決策2 バーナー周辺の水気の拭き取り
ガスコンロはバーナー周りが湿っているとうまく火が点かないことがあります。
吹きこぼれたり、濡れた鍋を置いたり、掃除後の乾燥が不十分だと起こりやすい症状です。時間がたったら火がつくようになっていた、というのも水気による点火不良だった場合が多いです。
お心当たりがある場合は、バーナーキャップや点火プラグの水分を拭きとってみたり、自然に乾燥するまで待つようにしてみましょう。
解決策3 バーナーを掃除してみる
ガスコンロの点火プラグやバーナーキャップに錆や油汚れが付着していると、点火不良を起こすことがあります。
バーナーキャップは、重曹パックをしてから使わない歯ブラシでこするときれいにすることができます。点火プラグは油汚れをよく拭き取るようにしましょう。
また、バーナーキャップがずれていたり浮いている場合も点火不良の原因になります。お手入れ後はしっかり乾燥させてから正しい位置に設置しましょう。
解決策4 ガス栓のチェック
点火するときにガスの匂いがしなければガス栓が閉まったままになっている場合があります。 特に、お掃除をした際や外出時に閉めた元栓がそのままになっていた、というケースが多いです。
また、長期間ガス栓を閉めたままにしていた場合は安全装置が働いていてガスの供給まで時間がかかることがあります。つまみを何度かひねって開け閉めするのも効果的です。
ガスコンロの火の色がおかしい・火が安定しない
ガスコンロの火の色は青色が通常ですが、ある日突然色が赤やオレンジ色になったという声をお聞きします。赤やオレンジの炎でも問題なく使える場合はありますが、そのままにしておくと別のトラブルが発生したり、故障が併発してしまうことも…。
今後も安心して使用するためにも状況にあった解決策を試してみましょう。
解決策1 換気を十分にする
火が燃焼するのに欠かせないのが酸素です。ガスコンロを使用する際に換気をしていないと燃焼するための酸素が足りなくなり、不完全燃焼を起こして火の色が赤色やオレンジ色になることがあります。
また、換気扇を稼働していないと一酸化炭素中毒のリスクも有るため、ガスコンロを使用する際は十分に換気を行うようにしましょう。
解決策2 加湿器を停止させる
乾燥する冬の時期は、1日中加湿器を稼働させているご家庭もあると思いますが、実はその加湿器が原因かもしれません。
加湿器に使われる水道水にはカルシウムや微量のアルカリ金属が含まれております。散布された水分がと炎色反応を起こして火の色が変化する場合があります。
加湿器が原因の場合は、火の色の変化は一時的なためそのままにしていても特に問題はありません。気になる場合は、ガスコンロの使用中は加湿器を停止するようにしましょう。
解決策3 バーナーキャップを確認する
長期間火の色が赤かったり、炎の勢いが不揃いな場合は、ガスコンロのバーナーキャップをチェックしてみましょう。
バーナーキャップが汚れていると、目詰まりを起こして不完全燃焼の原因になったり、付着したゴミが変色反応を起こす場合があります。
また、未然ガスが溜まった状態で点火作業を行うと異常燃焼が起こる場合もあるため、バーナーキャップが汚れている時はブラシでお手入れしてみましょう。
ガスコンロの火が途中で消えてしまう
安全装置と点火プラグ・温度センサーを掃除する
ガスコンロの火は点くのにしばらくすると消えてしまう場合は、安全装置が誤作動している場合があります。
安全装置周辺が汚れていると誤作動が起こりやすくなるため、立ち消え点火プラグ・温度センサーはやわらかい布などで拭き掃除し、汚れがこびりついている場合は毛がやわらかい歯ブラシなどでお手入れしましょう。安全装置は固くしぼった布巾で頭部と側部の汚れを拭取ってください。
それでも解決しない場合は、ガスコンロの寿命が考えられます。
ガスコンロは問題ないのに魚焼きグリルだけ点火しない
グリルの連続使用をしていませんか
グリルは連続使用したり長時間使用すると庫内が熱くなり、安全装置が作動することがあります。安全装置はグリル庫内温度が下がれば解除されるため、一度時間をおいてみましょう。
また、点火スイッチを押した状態だと火がつくが手を離すと消えてしまう、といった場合はガスを出し続けるための部品が壊れてしまっている可能性があるため交換をおすすめしております。
連動機能はONになってるのにガスコンロがレンジフードと連動しなくなった
赤外線の通り道を確認しましょう
レンジフードの連動機能は、ガスコンロから発信される赤外線信号を人に反射させてレンジフードで受信することで行っています。
そのため、ガスコンロ正面から離れすぎていたり、逆に近すぎて赤外線発信部・受信部を体でさえぎってしまうと、連動機能が作動しないことがあります。また、黒い服やウールなどの毛素材の服を着ていると赤外線を吸収してしまい、うまく連動機能が作動しない場合があります。
ガスコンロから20~30cm程の場所に立つようにし、赤外線送受信部が汚れたりしていないか確認するようにしましょう。
エコカナに遊びに来ませんか?
ガスコンロのトラブルは人為的なミスからも起こりやすく、ちょっとしたことで直せるものもありますが、使用年数が長いガスコンロは故障の可能性も高くなっていきます。経年劣化による細かい不調が頻発する場合は、修理や交換の検討もしてみてくださいね。
エコカナでは、リンナイ・ノーリツ・パロマ各メーカーのガスコンロをスタンダードクラスからハイグレードクラスまで展示しております。
交換したい機種が決まっていない場合でも、お客様の日々の使い方やをお聞きした上で、ご家庭にあった機種の提案も可能です。ぜひお気軽にご来館ください。
筆者:エコカナWEB担当者